白泉社の人々PEOPLES

編集部と書店をつなぐ販売業務のやりがい

販売部販売1課関口 由華

〝現場〟の声を
大切にする

小学生の頃からまんがが好きでしたが、中学生の時に白泉社から出された田中メカ先生の『キスよりも早く』に出会い、より一層少女まんがを好きになっていきました。それから白泉社は、私にとって“憧れの会社”になったので、採用が決まった時は感激しました。もともとは編集部志望でしたが、新入社員研修で、今の販売部の上司が丁寧に業務や仕事のやりがいについて話してくれた際、販売の仕事にも強い興味がわきました。大学生の時にマーケティングのゼミに所属していたこともあり、販売部への配属が決まった時は自分に何ができるかワクワクした気持ちで一杯でした。
販売部の主な仕事は、各書店からの注文を取りまとめ、販売会社(取次)との打ち合わせを経て、雑誌や単行本の販売部数を決めることです。当初はやることなすこと初めてで戸惑いましたが、先輩方はもちろん、入社時に実施される書店研修でお世話になった書店員の方々が良くしてくれたこともあって、思ったより早く仕事に慣れることができました。書店研修以外にも全国の書店員さんとお会いする機会があり、書店という〝現場〟の感覚や販売動向を逐次、教えてもらっています。こうした生の情報は販売部数を決める上で非常に重要なので、本当に助かっています。
社内での連携も盛んで、編集部員から「書店でどういう風に売ればいいか」「いま書店で目立つのはどんな書影か」といった相談を受けることもあり、その際には書店員さんの声を聞いて伝えるようにしています。それだけではなくこちらから様々なフェアやサイン会などの企画を編集部員に相談することもあります。このように製販一体となりながら、私たちは世の中に雑誌や単行本を送り出し続けているのです。

関口 由華

販売業務の
面白みと難しさ

この2年間でもっとも大変だったのは、販売を担当していた『学園ベビーシッターズ』と『アイドリッシュセブン』シリーズのアニメ化同時対応でした。アニメ化が決まるとその作品を新たに手に取ってくれる人が増えるので、あらためて書店に声をかけて新規の注文を取り、その数を目安に増刷しなければならないのですが、これがなかなか難しいのです。「学ベビ」と「アイナナ」は作品のターゲットが全く異なるため、売れる書店も変わってきます。同じことをしても意味がないので、たくさんの人に相談しながら、それぞれに合った売り方を模索しました。そもそもルーティーンの仕事にも慣れていない時期だったので、このアニメ化2本同時進行は本当に心が折れそうになりました(笑)。だからこそ、しっかりと結果が出てもう一度増刷できた時は努力が報われたようで嬉しかったです。
アニメ化に限ったことではなく、私たち販売部は書店と頻繁に連絡を取り、情報を共有しています。そして、白泉社の本を書店で効果的に売り出す方法を書店員さんたちと一緒に考えていきます。もちろん、その際には社内の編集部や宣伝部とも連携し、その作品にあった宣伝の仕方を検討しなければなりません。1年目からこれだけのことを手がけるのは正直大変でしたが、そのおかげで自分でも驚くくらい成長できました。
近年は電子書籍やアプリなど販売チャネルが多様化してきているので、販売部的には、本が好きでマーケティングにも興味がある人に来てほしいですね。

関口 由華

課長からひとこと 販売部販売1課 小澤 龍太 販売部販売1課
小澤 龍太

1年目からアニメ化に関連する業務を2本同時にこなしてくれました。明るく前向きな性格で、難しい仕事にも粘り強く向き合ってくれるので、上司としてはありがたいかぎりです。2年目はアニメ化案件のほか、白泉社主催のフェアにも積極的に関わってくれているので、今後がますます楽しみです。