白泉社の人々PROFESSIONAL

編集長INTERVIEW

みずから仕事を
作っていくことが、
デキる編集者になる近道です。

みずから仕事を
作っていくことが、
デキる編集者に
なる近道です。

ヤングアニマル編集長

永島 隆行Takayuki Nagashima

ヤングアニマル

毎月第2・第4金曜日発売
https://www.younganimal.com

ヤングアニマル 青年まんがやグラビアを掲載している雑誌で、ヤングサラリーマン層をターゲットにしています。『ベルセルク』『ふたりエッチ』『3月のライオン』といった〝濃い〟作品をラインアップしているのが特徴です。

毎月第2・第4金曜日
https://www.younganimal.com

常にいろんな
アンテナを立てながら
仕事に向き合ってほしい

永島 隆行

私は2003年に入社して青年まんが雑誌の『ヤングアニマル』編集部に配属され、2012年から2016年までは少女まんが雑誌の『花とゆめ』編集部に所属していました。

作品として『ヤングアニマル』の頃は若杉公徳先生の『デトロイト・メタル・シティ』に、『花とゆめ』の頃は福山リョウコ先生の『覆面系ノイズ』などに携わりました。

『デトロイト・メタル・シティ』のときはギャグまんがだったということもあり、常日頃から面白いことがあったらメモに書きとめ、打ち合わせの時に先生に伝えるようにしていました。また、この2作品はいずれも映画化、アニメ化されたのですが、その際に作家さんと映画・アニメ制作の間に入り、作品の肝となる部分が損なわれないように苦心したのが印象に残っています。ちなみに、メディアミックスに関しては〝ミーハー根性〟を持って「こんな人やメディアとコラボしたい」と前のめりに企画を立てていくことが重要です。そうすることで徐々に作品の知名度が上がり、最終的に映画やアニメといった大きな案件につながっていくのです。

少女まんがで学んだことが
青年まんが作りに生きています!

永島 隆行

『ヤングアニマル』の編集長になってからは、編集部員と一丸となってヒット作を生み出すことを意識し、編集部員にさまざまなアドバイスをしています。その際に役立っているのが『花とゆめ』での経験です。たとえば、少女まんがは学園モノや恋愛モノになることが多いため、青年まんが以上に読者が感情移入できるような主人公や惚れ込んでしまうようなキャラクターをつくることに力を注ぎます。そういった『花とゆめ』で学んだノウハウを『ヤングアニマル』のまんがにも反映させていこうと考えているのです。また、作家・編集ともに新人教育に力を入れている少女まんが雑誌のスタイルを見習い、最近では『花とゆめ』編集部が若い作家さんや編集者向けに開講している「まんが教室」に『ヤングアニマル』の新人作家さんや編集者にも参加してもらうようにしています。

白泉社には若手にも積極的に仕事を任せる社風があるので、早いうちから自分で仕事をつくることができます。だからこそ、楽しみながらどんどん仕事をつくっていく人と一緒に仕事をしたいですね。