白泉社の人々PROFESSIONAL

編集長INTERVIEW

アプリやウェブによって
まんがの可能性はどんどん
広がっています。

マンガPark編集長

井手 優美Yumi Ide

マンガPark

人気のまんがが毎日読み放題♪
https://manga-park.com/

マンガPark 多くのまんがアプリは雑誌ごとに立ち上げられていますが、当社の場合は雑誌間、部署間の交流が盛んだったこともあって、白泉社の全まんが雑誌のコンテンツが掲載されており、さまざまな相乗効果を生み出せる〝場〟になっています。

人気のまんがが毎日読み放題♪
https://manga-park.com/

編集者の仕事は
作家さんと一緒に
作品の強みを見出すこと

井手 優美

私は、10数年間、『LaLa』編集部に所属していました。まんがは子どもの頃から大好きだったのですが、新人時代は辛いと感じることもありました。新人の作家さんと必死になって立ち上げた作品がボツになってしまうと、どうしようもなく落ち込んでしまったものです。

こうした経験を経て私が大切にするようになったのは、作家さんと作品の武器を探し、生かすことです。まず作品の良いところを見つけ、ちゃんと褒める。その上で武器を活かして、もっと良くなるところを必死で考えました。当初は自分の好き嫌いを始めとした感性が判断基準でしたが、次第に読者アンケートや市場などを自分なりに分析し、その上で作家さんや作品の武器、伸ばすべきポイントを見出すことができるようになったように思います。

作品としては、樋野まつり先生の『ヴァンパイア騎士』や藤原ヒロ先生の『会長はメイド様!』などを担当しました。先生のご自宅に寝泊まりしながら打ち合わせをしたこともあったので、これらの作品がヒットし、アニメ化されたときは本当に感動しました。海外でサイン会を実施し、盛況だったときもうれしかったですね。

編集者目線を生かしながら
ウェブメディアを作っています!

井手 優美

私は今、キャラクタープロデュース部に所属し、『マンガPark』というアプリの編集長を務めています。300万ダウンロードを突破したこのアプリの特徴は、白泉社のすべてのまんが雑誌の作品が掲載されていることです。また、ウェブメディアの特性を生かし、音声ドラマやグラビア動画なども配信しています。

こうした業務に加え、現在はまんが投稿サイト「マンガラボ!」の立ち上げに向けて奔走しているところです。誰でも気軽に自分が描いたまんがを投稿できるほか、『マンガPark』に同時掲載されたり、白泉社のまんが編集者とマッチングを図ったりすることもできます。このサイトのアイディア自体は『LaLa』編集部にいた頃から温めていたものなので、私自身、今後の展開を非常に楽しみにしています。

今の部署では今後、動画や音声などの扱いに長けた生え抜きの人材も育成していきたいと考えています。コンテンツ産業の新たな可能性を切り拓いていきたいと考えている方にぜひ参加してほしいですね。