子どもの頃から絵本が好き！念願叶ってMOE編集部へ
子どもの頃から絵本やキャラクターが好きで、『MOE』の編集の仕事がしたくて白泉社を受けました。念願叶ってMOE編集部に配属され、入社2年目になります。大人になった今でも昔読んでいた絵本が憧れの暮らしの元になっているし、自分の感性の一番の源泉。そういった体験を今の子どもたちにも作ってあげられたらいいなと思いながら、日々頑張っています。
実際に月刊誌『MOE』の編集をしてみて、何でもやる仕事だなという印象を受けました。自分で取材して文章を書くこともあるし、グッズを撮影する時は自分でスタイリングすることも。もちろんプロのカメラマンさんやライターさんに依頼もします。編集者はページをまとめ上げる責任があるので采配はしっかりしつつ、プロの仕事はプロにお任せしています。自由に何をしても良いけれど、でも自分だけじゃどうにもならないんだなというのが、すごく深いなと思います。やりようがたくさんあって面白いですね。
毎月特集を担当して記事を編集するのですが、企画立案も編集者の仕事。企画会議には毎回5～10ほど企画を持って参加します。初めて通った特集企画は4ページの「お菓子の缶」。個人的に可愛い缶が捨てられなくて集めていたのですが、深堀りして調べてみると、絵本作家さんが作っている缶や物語に合わせた缶もあったので、意外とMOEの企画として外れてはいないんだなと思いました。
私にとって『MOE』の仕事は趣味の延長のように感じることもあり、日常の中で、「使えそうなもの」を意識するようになりましたね。私自身も『MOE』で知ったものを好きになることが多かったし、それで人生が豊かになっているような気がしていて。自分がそれを提供できたらいいなというのはすごくあります。
趣味はアイディアの種として仕事につながる
白泉社が自由にやらせてくれる会社だなというのは、すごく感じているところです。最近、毎年恒例のムーミン特集を担当させてもらったのですが、2年前まで大学生だった人に雑誌の目玉となる巻頭特集を任せるなんていいんだろうかと（笑） 毎年担当している先輩に企画を相談しながら、半年かけてじっくり練り上げて作っていきました。私自身の感性やフレッシュな視点が反映できたらという話でしたが、私みたいな新人にも信頼を持ってもらえるというのが本当にありがたいし俄然やる気もみなぎりました。
これまでのムーミン特集では実際にフィンランドへ出張取材にも行っていたのですが、ここ数年はコロナ禍での世界情勢もあって国内取材だけで作っています。でもフィンランドに行きたい思いが募り過ぎて。外に出たいし海外旅行もしたいし……だったらムーミンの物語の中にあるそういう部分を特集したらいいのではと思い、「旅と冒険」というテーマにしました。
日本国内で楽しめるムーミンやフィンランドのスポット紹介で全国を回ったのですが、これが読者の方にすごく好評でした。取材先の方々もムーミンへの愛が深くて！ 同じものを好きな人同士ニッチな会話ができたりという経験はすごく楽しかったですし、自分がこれから特集を作る上での糧になりました。
付録のムーミンダイアリーも特集テーマに合わせて表紙を作りました。ムーミン・コミックス全巻を読み漁って、テーマに合ったコマを選定して、配色にも工夫をしています。私は子どもの頃から切り絵が趣味で続けているのですが、切り絵でも構図や見え方を気にするので、デザインに関してアイディアを出す際は切り絵で培った経験が生きているのかなと思います。
ずっと本棚に置いてくれる絵本を作りたい
今は『MOE』の編集で手一杯ですが、今後は絵本を作ってみたいという気持ちが大きいです。子どもの時に読んだ絵本を大人になってから読むとちょっと違った見え方がするというか。絵本って子どもから大人までずっと楽しめるし、一生ずっと本棚にある存在だと思うので、子どもたちがずっと本棚に置いてくれるような絵本を作りたいなと思っています。
白泉社は自分の“ちょっと変わっているかもしれないけど好きなもの”を全肯定してくれる会社で、MOE編集部は自分が面白いと思うこと、やってみたいと思うことが仕事につながる環境です。私の場合、趣味が仕事で仕事が趣味というくらいリンクしていて、そういう部分がすごく生かされる職業だと思います。学生の皆さんにも、自分が好きなものを貫いていってほしいなと思います。
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