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作家のフェチにも読者ニーズにも応えるまんが作り

推しに甘噛み

花とゆめ編集部での主な仕事は、連載作家さんだと花とゆめ本誌の連載とコミックスの編集、その宣伝まわりの対応となります。新人作家さんだと毎月行われるネームの提案募集に向けてネームを作り、読み切りや連載の提案をします。少年誌やBLのオンライン雑誌もあるので、少女まんが以外のジャンルも取り扱っています。花とゆめでは手掛けられる作品のジャンルが広いので、色んなものを好きな人のほうが、活躍しやすい気がします。

私は、鈴木ジュリエッタ先生の『推しに甘噛み』を担当しているのですが、作家さんのフェチって大事なんだなと思います。少女まんがで読者さんが喜びやすいのは、ヒーロー側の行動が多いと思うけど、ジュリエッタ先生はヒロインのヒナちゃんをとても楽しく描いてらっしゃって。(だからこそヒナちゃんは読者さんからも超人気です。)プロットを拝見する時はヒロインが言わずもがな可愛いので、ヒーローの甘夏くんの見せ場、読者が喜ぶポイントがどこなのかを確認しながら作るようにしています。互いに恋心を自覚していないじれったさや、リアルなオタク像、吸血鬼というダークファンタジー感、甘夏くんの不憫系という新しいヒーロー像などを特に大切にしています。

打ち合わせでは気になったポイントを大まかにお伝えした上で、具体的な行動などを提案すると、先生なりにかみ砕いて描いてくださる。先生は、本当に感覚や物事の言語化が的確なので、打ち合わせしていていつも勉強になります。私はなるべく雑談で最近あったオタ活を話しています。私自身が色んなコンテンツのオタクをやってきたので自分のオタク心みたいな話をすると、たまにその単語を使った台詞が出てきて、やけに生々しいなんてことも。先生にとって観察対象になっている自覚はあります(笑)。また、以前先生がまんがでコスプレのお話を作った時、私が実際のコスプレイヤーに聞いた話を資料にまとめてお送りしたら、まるで見てきたかのようなお話を作ってくださったことがあり、先生の解像度の高さに感心してしまいました。

SNSで読者の声を聞き、作品を世に広める

作品やコミックスの宣伝活動としてSNSやグッズ制作では色々と工夫しています。SNSではどんなプレゼントが欲しいかアンケートを取ったり、感想投稿キャンペーンを行ったり。編集者としては読者の声を聞きたいというのと、『推しに甘噛み』がもっと世の中の目に付いてほしいなという目的があります。感想を共有し合って盛り上がる感じが楽しいと言ってもらえて、そういうオタクならではの楽しみ方を皆でしているのが面白いですね。

グッズ制作は本誌の付録、口絵のプレゼント、コミックスのプレゼントの主に3パターン。コミックスは担当編集が思い通りに作れるので、かなり自由度が高いです。『推しに甘噛み』はアニオタの吸血鬼の女の子が主人公なので、オタク気質な方が喜んで読んでくださっている印象。オタク心をくすぐるようなグッズを作っています。

付録の担当になると、作家さんにどんなイラストを描いてほしいとか、どんな付録にしたいとかを担当が決められることが多い。学生のころからファンだった『暁のヨナ』のアクリルチャームを担当した時、先生に送る依頼書に「例えばこんなイラストを…」と例を入れたら、本当にその通りのイラストを描いてくださって。オタクとしてはものすごく嬉しかったし、読者さんも喜んでくれました。自分のちょっとした夢を叶えられる仕事でもありますね。

作家さんの作品作りで「信頼できる光」になろう

まんがの編集は、色んな意味でいつまでも夢中になれる仕事だと思います。作品作りに正解はないので、作家さんと二人三脚でトライアンドエラーを繰り返していく楽しさもある。読者さんに届いて一緒に喜んでもらえると、それを糧にもっと頑張りたくなる。何より、作家さんの才能が開花していく瞬間に立ち会えるのが楽しい。開花するきっかけが自分だとより一層楽しいですね。目の前で作家さんが急成長するのを見られるなんて、すごく新鮮だし幸せ。

入社1年目では、付録や懸賞、占い、読者コーナーなどの記事を通して、雑誌の基礎となる部分を学ぶのですが、私が1年目の時は星埜かなた先生にイラストをお願いして。その星埜先生と立ち上げた『ペンギンカフェへようこそ』は、印象深い作品の1つです。星埜先生は画力が大変高く、アニマル占いでいつも可愛らしい動物キャラを描いていたので、「動物キャラが出て来るお話で、かつ画面が映える可愛らしい舞台、例えばメイド喫茶はどうですか」と提案して出来上がったまんがが、ちゃんと人気を得て連載化。お互い新人同士ながら、私は今後こういうことをすればいいんだっていうのをやっと体験できたし、先生にとってはデビュー&初の連載成就。編集者として一番目指していきたい形だと感じました。

そういう経験を通して、作家さんが作品を作る中で「信頼できる光」になろうと思うようになりました。創作活動って常に迷いや不安、葛藤の連続で…。自分が優柔不断なので、最初は作家さんと一緒になって迷っちゃったけど、それじゃだめだなと。暗闇の中で手探りの作家さんに対して、ここに来れば大丈夫なんだよっていう光として立つ。まんがの見方、エンタメの分析、作家さんとの関わり方…等々、作家さんからもたくさんのことを教えていただきながら、自分なりのやり方を模索して、最近やっと感覚がつかめてきた気がしています。安心して一緒に作品づくりできるなと思ってもらえる存在になること、そこから一緒にベストな面白いポイントまで登れる編集者になることが、今一番目指したい将来像です。

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