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新人発掘の源泉、投稿サイト「マンガラボ!」

マンガラボ!

西山:キャラクタープロデュース部(以下「CP部」)は7年ほど前に、出版以外の今までにない新しいことをやろうという目的で始まった部署です。まんが家さん、クリエイターさんが作るキャラクターを、どう展開していくかを考えてきました。

その展開の中で生まれたのが「マンガラボ!」というまんが投稿サイトです。それまでのまんが投稿は雑誌編集部ごとに開催されるまんが賞に紙の原稿を出すのが主流でしたが、「マンガラボ!」は専用サイトに作品データが投稿されれば、白泉社の全編集者が作品を読み、コメントをつけることができます。そして良い作品には編集者から担当のオファーがされて、投稿者は良いコメントをつけてくれた編集者を選び、マッチングすることができます。まんが家さんと編集者が出会える新しい場所になりました。

コロナ禍に突入してまんが家さんとの接触機会が減ってしまった中で、「マンガラボ!」でやりとりができるようになったのは、すごくありがたかったと思います。これまで累計で7000人のまんが家さんに登録して頂き、18000作品を投稿頂きました。編集者とマッチングしたのは約570件です。

マンガラボ!

山﨑:まんが投稿者の方たちって、編集者からレスポンスをもらって創作活動に活かしていきたいという人が多い。なので、CP部だけでなく他の編集部にも協力を仰いで、編集者が必ずコメントをつけるというコメント強化Day/Weekのようなイベントも積極的に行っています。

西山:これまでのまんが賞って上位の作品だけが並んで講評される形だったけど、「マンガラボ!」の作品は、基本的にどの作品でもコメントされる可能性がある。かつ、出したらすぐにコメントされる可能性もあるというのは、投稿者さんにとってはリアルタイムで面白いんじゃないかな。

どの編集者が何をコメントしたか履歴が残るから、他の編集者も見ることになる。そこで、下手なことは言えないぞって、編集者側も競争関係になるんですね。担当したいとなったらそれぞれオファーを出すんですが、1人しかマッチングされないので、各編集部員に競争が生まれているのも良いのかもしれません。

山﨑:多くコメントしている人は200作品以上やっていたりするけど、マッチングにあたっては、コメントの熱量や文章量の多さ、コメント内容の的確さのほうが重視されますね。

西山:キャリアは関係ないというか。ベテラン編集と若手の編集がいたとしても、若手のほうがすごく良いコメントを言ったら、実績がなくてもすぐマッチングしたりしますからね。他の編集者の返し方を見て勉強になることもあるんじゃないかな。河野さんは入社当時から「マンガラボ!」がある状況だったけど、どうだった?

河野:そうですね。この方は丁寧に返してるなとか、率直にアドバイスを伝える方だなとか、色んな方のコメントを見て、自分なりのスタイルを探しました。

勝葉:自分も編集者として作家さんにどうコメントを返したらいいんだろうって、他の編集者のコメントをみて勉強になる部分があります。先輩がどうコメントされているのかはよく見ていましたし、自分がコメントする際には、前の方と違うコメントを残すように意識しています。

ヤングアニマル編集部では、新人作家さんを完全オリジナルの企画で発掘して、ヤングアニマルでやっている新人賞に出そうと考える時や、原作がもう決まっている企画の作画担当で絵の上手い方を探す時に「マンガラボ!」を活用しています。コロナ禍で対面での持ち込みやイベントが減った時期や、自分が若手で外部の作家さんとの伝手がなかった時期には、かなりチェックしていましたよ。

オンラインとオフラインを駆使した専門学校での持ち込み会

西山:それまでは対面の持ち込み会が多かったけどコロナ禍で全くできなくなったので、どうやってまんが家さんと会おうかと編集部内で考え、オンライン持ち込み会をするようになりました。そこで各専門学校さんとやりとりをして、事前に作品を「マンガラボ!」にアップしてもらうようにしています。編集者が先に読んでおいて、当日はzoomを繋いで講評ができるというのも大きな利点。「マンガラボ!」というサイトを起点にオンラインでもやりとりができるようになりました。最近はオフラインでの動きが活発化していて、今2人は日本中の専門学校に出かけているよね。

河野:コロナ禍では今までやりとりのなかった専門学校さんに、オンライン持ち込み会や説明会を提案していました。そこでつながった学校さんから、最近は対面の持ち込み会のお声がけをいただくようになった形です。沖縄や福岡などの遠方にも実際に足を運んで、生徒さんから直接作品を見せていただくことが増えていますね。

zoomだと時間制限や接触不良で長く話を聞けないことも多くて。実際に対面すると、時間をかけて率直な意見を聞けることが多いです。アナログで描いた原稿を見ると、ここ努力したんだなってことが結構わかったりするし、熱量を率直に向けてくれる人が多い気がします。表情もリアルタイムで見られるので、空気感が伝わりやすいんですよね。

山﨑:コロナ前後どちらも経験している身としては、オンラインになって単純にできる数が増えたのが大きく変わったところだと思います。出張だとどうしても移動の時間がかかってしまうけど、オンラインでできるようになって持ち込みを見る数も増えたし、やりとりをする専門学校さんの数もすごく増えました。

西山:去年1年で40回くらい説明会と講評会があったけど、さすがに全部対面ではできない。オンラインとオフラインを併用しているから、これくらいやりとりができているのかなと思う。コロナ禍を経て、こちらから積極的に学校さんに話をしに行きたいという感覚がありましたが、一度開催すると、その後は定期的な開催として話がしていけるので、各学校さんとパイプがあるっていうところが、今強みになっていると思います。

説明会や持ち込み会に行くのに、全員同じ編集部というよりは他の編集部がいたほうが生徒さん側も喜ぶので、CP部以外の編集部と一緒に動くことも多いです。先日も勝葉くんと一緒に学校訪問しました。

勝葉:リモートの持ち込み会はずっとご一緒させていただいていて、先日、初めて現地にも行きましたね。編集部に持ち込みに来てくれる層より若いし、青年誌向けの作品を書いてきてくれた人が多かったりして、青年誌の編集部としても行かせていただく意義があるなと。今後も予定が合う日はぜひ行こうと思っています。

西山:まんがを描きたてだったり、初めての持ち込み会だという人も毎年のように現れるけど、1年、2年と経ってすごく上手くなっている人が出てきたりする。「マンガラボ!」に作品が溜まっていく中で、成長過程が見られるという点でも、すごく意義があるサイトだと思いますね。

白泉社の新人発掘が目指す未来像

河野:沖縄の専門学校さんで、まんがを描きたいけど、どこに出せばいいかわからないという高校生がいました。近年まんがを描く人口が少なくなっていますが、ここにもまんがを描いて色んな人に見せたいっていう人がいるんだと、衝撃を受けました。色んな場所に出向いて、少しでもまんがを描いてみたいとか、連載に興味があるという人を見つけて、まんが家さんというお仕事に導いていくことができたらと思います。「マンガラボ!」は簡単に投稿できるし、ぜひ使ってほしいと考えています。

山﨑:白泉社の媒体で描きたい人を増やせると将来的にいいかなと思う。この作家さんが描いてるから持ち込みたいとか、ここでデビューしたいっていうところまでいくといいなと。積極的に持ち込みを見て、「マンガラボ!」出身の作家さんと一緒に頑張って、ヒット作を作っていくのが大事だと思っています。

勝葉:『ヤングアニマル』に限らず他の青年誌でも、既にキャリアを持っておられる方にお声がけして連載が決まるという図式が多い中で、『ヤングアニマル』で新人からデビューしてヒットを出したという方をどんどん作っていくと、ここで描きたい人がもっと増えて、「マンガラボ!」への投稿も増えて、雑誌自体もより元気になれるのかな。新人の作家さんと、まだ誰も見たことがないような面白いものを作っていけるかっていうのが、個人としては結構大事にしていきたいところですね。

西山:「マンガラボ!」では、白泉社がすくえていなかった才能もすくえるようになってきたと思っています。例えばあまり出すところがなかったという人が多いBLジャンルの作品が増えているのですが、そこから人気作品が実際に生まれてきています。またwebtoon(タテスクロールマンガ)にも対応して「マンガPark」で連載が始まっています。ぜひ今後も「マンガラボ!」を利用して頂きたいですね。

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