白泉社2024年度定期採用情報

白泉社2024年度定期採用情報

愛と工夫のまんがフェア推し!愛と工夫のまんがフェア推し!

山野邉美里

販売部 販売1課 / 2020年入社

Theme 01

作品の一番いいところを
伸ばす方向で売りたい

ミユキ蜜蜂×安斎かりんフェアの特典

販売部で花とゆめコミックスの担当をしています。最も基本的な仕事内容は雑誌連載作品等をまとめた紙のコミックスを販売することです。具体的には、紙コミックスの販売方法を考えたり、刷部数を考えたりするのがメインの仕事です。

例えば特典カードやブロマイドをつけたフェアを行おうと決めた場合、フェアの案内を全国の書店さんに向けて発信します。すると、書店さんからフェア展開に必要な新刊の冊数が送られてくるので、その数を集計して、販売会社(取次)さんと相談しながら部数を決めていきます。

もちろん、すべての作品でこういった部数の決め方をするわけではありません。作品によって、部数の決め方も販売方法も様々です。
作品に合った売り方を考え、その作品を届けたい層に向けてアピール出来たらと考えています。ストーリー重視の作品であれば物語が分かるような4コマまんが特典をつけてみたり、キャラクター重視の作品では綺麗なイラスト特典を何種類も作ってみたり。

ミユキ蜜蜂×安斎かりんフェアの特典

新しい読者さんを獲得する目的で、作品と人気作品を合わせて、“ランダム”で“チェキ”がつくという作品横断の施策を行ったことがあります。ふたりの作家さんの4作品でコラボした「ミユキ蜜蜂×安斎かりんフェア」というフェアです。両作家さんとも強めのファンが付くイケメンキャラを描かれているので、せっかくならアイドルグッズ的な売り方をしてみたいなと。
おふたりにイケメンキャラのサインも書いていただきました。

私自身、アイドルが好きで結構しっかり「推しごと」に励んでいて、自分でもランダムタイプのグッズを買うことがよくあります。ランダムって推しが当たるかどうかわからないドキドキがある一方、欲しいものが手に入らなくて残念に思うこともありますよね。なので、クレームが生じてしまう懸念もありました。その形でも大丈夫であればと書店さんに案内したところ、全国から1000軒以上の書店さんが参加してくださって!
自分が思っていたよりも盛況で、とても嬉しかったです。SNS上では「こんなに集めた~」というコメントとともに、たくさんのチェキとコミックスの写真が見受けられ、読者の皆さんも喜んでくれている! とほっと胸をなでおろしました。

Theme 02

読者さんや書店さんの
推しへの愛を
信頼したフェア展開

暁のヨナの特典多聞くんペーパーフィギュア

販売部は編集部、書店さん、販売会社(取次)さんに加えて読者の皆さんとの距離も近く、接する人が多いという特徴があります。なので、関わる方々の気持ちを大切にすることを一番に心がけています。フェアを組み立てる時には、できるだけ全員が喜ぶような形で実施したい。編集部の作品を広めたい気持ち、書店さんの売上や展開時のオペレーション、読者さんのこういう特典が欲しいという気持ちをしっかり汲み取れたらと思ってやっています。

暁のヨナ』(作/草凪みずほ)40巻発売の際には、1の位が同じ巻数(例:①巻、⑪巻、㉑巻…)に同じキャラのイラストカード計10種をつけてフェアを開催しました。10種集めると裏が1枚絵になる仕様です。まだ『暁のヨナ』を知らない人に作品を知ってほしい&今まで買ってくれたファンの方にサービスがしたいという編集部の希望に対して、書店さんの展開オペレーションを考慮しつつ、新規の読者さんはもちろんのこと、既刊を持っている読者の皆さんにも楽しんでもらえるような形にしようと、死ぬほど考えてフェアを組み立てました(笑)

暁のヨナの特典多聞くんペーパーフィギュア

また、関係する方々の気持ちを推し量る一方で、ご厚意に甘えさせていただく部分もあります。
多聞くん今どっち!?』2巻ではフィギュア特典を作ったのですが、書店店頭での展開のことを考えると、紙から多聞くんを切り取って折って立たせるという古典的な形を採用するほかありませんでした。それでも、多聞くんの読者の皆さんはきっと喜んでくれる、きっと作ってくれると信じて、ペーパースタンドフィギュアを特典にしました。読者の皆さんの推しへの愛を確信しているからこそ出来た特典です。

他にも、『多聞くん今どっち!?』3巻で書店装飾コンテストを行った時は、書店さんの作品愛に甘えさせていただきました。参加希望の書店さんに『多聞くん今どっち!?』の展示写真をSNSに載せてもらい、その中から大賞を選出するという企画だったのですが、装飾コンテストは装飾に時間がかかったりスペースを取ってしまったりという問題があるうえに、今回はタグ付けしてSNSにアップするというカジュアルな形式だったので、書店さんが参加してくれるかどうか不安でした。でも、書店員さんの中に多聞くんをすごく推してくださっている方がいたので、その方々なら装飾してくれるはずと信じて開催しました。発売当日、SNS上にすごく素敵な装飾がたくさんアップされていて!しかもどの装飾も作品への愛にあふれているんです。読者の皆さんの反応も良く、やって良かったと思いました。

Theme 03

自分の推しを
皆の推しにしたい!

多聞くん今どっち!?等身大パネル

愛のあるファンって、自分の推しを見せたい、推しへの愛を推しに届けたいと思う人が多いんです。それが今はSNSで見られる時代だから、担当作品をサーチしていると元気をもらえます。「今あれ売れてるよね」という共通認識に花とゆめコミックスが入ってきたら嬉しい。年齢や世代に関わらず色んな人が知っているような作品を育てていけたらと思います。私だけしか知らないアイドルを世界ナンバーワンにしたい。自分の推しを皆の推しにしたい。そんな感じです(笑)

多聞くん今どっち!?等身大パネル

私は昔から白泉社の作品を読んでいて白泉社愛が強く、かつ、自分の好きなものを「いいでしょ」って言いたいタイプ。それが原動力やアイディアに繋がっているなと思います。好きや推しをアピールして広めていくようなお仕事なので、すごく楽しいです。周りの目を気にしてしまって好きなものを言いにくいこともあると思うけれど、そんなことは気にせずに、自分の好きを信じてどんどん声に出そう! という雰囲気が白泉社にはあるんです。まさに私の理想の環境です。

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