白泉社2024年度定期採用情報

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異世界転生推し!異世界転生推し!

ヤングアニマル
異世界転生チーム

ヤングアニマル
異世界転生チーム

Theme 01

「ヤングアニマル」ならではの
一味違った「異世界転生まんが」を作る

【修復】スキルが万能チート化したので、武器屋でも開こうかと思います

谷口:異世界転生ってすごく流行っていて世間的に評価も高いけど、無双してチートしてハーレムして……言ってしまえばテンプレ。一世風靡するのはやはり王道から少し外れたものやインパクトがあるもの、尖ったものだと思うので、ジャンルの宝庫でちょっと変わったアプローチのまんがも作れる「ヤングアニマル」の強みを生かせば、一味違った異世界転生まんがや「小説家になろう」のコミカライズができると思って「異世界転生チーム」を結成しました。

【修復】スキルが万能チート化したので、武器屋でも開こうかと思います

人気ジャンルである程度テンプレートも決まっているので、編集者としてはコストパフォーマンスがいいというメリットもある。各々が好きなことややりたい仕事をするためには先立つものが必要なので、お金を稼ぐために注力しているというのも正直なところで(笑)。

異世界転生のコミカライズを始めて、吉永君に引き継いでうまく伸ばしてもらっている中、女性向けの「なろう系」も盛り上がってきた。ユニセックスに色々と作っていけたらいいねということで、今井さんに入ってもらいました。

Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士として暮らしてます

吉永:このチームで自分が担当している作品は、『Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士として暮らしてます』(漫画:東雲太郎 原作:銀翼のぞみ キャラクター原案:東雲太郎・夜ノみつき)、『妖刀に魅入られしスケルトン~迷宮を支配し、無敵の軍勢を率いる《最強》の剣魔王~』(漫画:鶴岡伸寿 原作:銀翼のぞみ)、『【修復】スキルが万能チート化したので、武器屋でも開こうかと思います』(漫画:榎ゆきみ 原作:星川銀河 キャラクター原案:眠介)。

ベヒーモス以外は割と初期の段階から引き継ぎました。花とゆめ編集部で少女まんがを担当していた経験なども活かして、色んなタイプの作家さんを担当させてもらっていますね。

Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士として暮らしてます

今井:私は『傷痕王子妃は幸せになりたい』(漫画:majoccoid 原作:えとう蜜夏)と『無自覚な天才少女は気付かない』(漫画:伊吹有 原作:まきぶろ キャラクター原案:狂zip)を立ち上げました。どちらも「マンガPark」にて連載中で、『傷痕王子妃~』のコミックスは「ヤングアニマル」のレーベルではなく「花とゆめ」系のレーベルから出ています。

私は元々他の出版社に勤務していたものの、まんがが作りたくて白泉社に転職したのですが、もし編集部に入れるなら少女まんがの部署だろうと思っていて。青年まんがも楽しいし好きなんですけど、青年まんがの編集部にいながら「花とゆめ」や「LaLa」みたいな女性向け恋愛ものもできるというのはすごくラッキー。かわいい絵で優しい話をやれているので、自分的に癒しスポットになっています。

Theme 02

チームで働くことの良さとは?

傷痕王子妃は幸せになりたい

谷口:編集者って普段は単独で動くことが多いけど、チームで動くときとの違いはある?

吉永:ノウハウとか考え方の共有っていうのが、チームで動く一番のメリットなのかなと思います。いつもは個人プレイで一人一人がまったく別の業務を担当しているので、何に重きを置いて仕事してるのかなど、お互いに知らないことも多くて。あと皆シャイですし。そんな中で、谷口さんこんなこと考えてたんだとか知ることができるのは、勉強になるし面白いっすね。

傷痕王子妃は幸せになりたい

今井:元々編集部の中で「なろう」コミカライズを立ち上げた谷口さんのノウハウを教えてもらって、編集部の誰でも作れる環境を整えるのがチームの目的なのかなと。私自身ほぼ入ったばかりで、異世界ものどころかまんが編集自体もわからないことばかりですし、他の教育担当の先輩に聞くのではなくて、谷口さんに全部教えていただいてやるみたいな感じです。

今井:谷口さんは教えるのがとても上手くてすごく丁寧。コミックスのカバーをどういう感じにしたらいいとか、そもそもどんな原作に声をかけるのがいいとか、どういうまんが家さんにやってもらうのがいいとか。異世界ものに限らず他のまんが作りでも役に立つようなことを教えていただけるのが、すごくありがたいです。編集長からの信頼も厚くて、「谷口さんに話したらこうなったんですけど」って見せると、「谷口がいいならOK」みたいな。

谷口:僕は基本的に、こうしたら売れるんじゃないかとか、これが売れてるんだからこうした方がいいんじゃないかとか、そういうことしか言わない。ビジネス視点でのロジックというか。編集長が全部見て管理指針を示さなくても、自発的にそこで動いてくれるものになっている感じと言えるかもしれない。そこもある意味、チームっぽい良さなのかもしれないですね。

Theme 03

青年誌の読者の好みは多様
だからこそ狙いを絞る

妖刀に魅入られしスケルトン ~迷宮を支配し、無敵の軍勢を率いる《最強》の剣魔王

今井:雑誌と比べると「マンガPark」での連載は、読者の方からの反応がスピーディーですよね。すぐコメントがつくので、ここでめっちゃキュンキュンしてもらえたんだなと思って見たりしています。

妖刀に魅入られしスケルトン ~迷宮を支配し、無敵の軍勢を率いる《最強》の剣魔王

吉永:そういうの大事だし見ますよね。それで言うと、『妖刀に魅入られしスケルトン』は、女性読者が多い「マンガPark」ではもう一声欲しいみたいな感じだったけど、先日スクウェア・エニックスさんの「マンガUP!」で公開させていただくようにしたところ、初日で総合1位を獲得。読者相性が違うだけで、ちゃんと届くところに投げればいい作品なんだなと改めて確認しました。

谷口:アプリの読者層、年齢層にもよりますよね。『【修復】スキル~』なんかも、10代と40代では全然感想が違うと思う。

無自覚な天才少女は気付かない

吉永:少女まんがの読者の幅と比較すると、青年誌って読者の好みやジャンルがめちゃくちゃ広いから、ターゲットを絞るというか決めるところから作る。よりプロデュースの側面が強いのが青年誌なのかなと思いました。

『妖刀に魅入られしスケルトン』は「ヤングアニマルZERO」で連載しつつ、少しでも読者が増えればという思いで「マンガPark」にも公開しています。全てで読者が取れればそれに越したことはないんですが、でもそこが一番の狙いというわけじゃなくて。コミックスの形になったときに、書店の異世界転生ジャンルの棚が好きな読者さんにしっかり届ける、というのを第一目標に作っていますね。引き続き、作品タイトル数を増やせていけたらいいなと思っています。

無自覚な天才少女は気付かない

谷口:異世界転生は数字が出やすいジャンルなので、チームの皆さんに1つ成功体験を感じてもらって、モチベーションなり経験なりを上積みしていってほしい。例えば弱者成り上がりみたいなテーマは異世界以外でも物語のフォーマットの1つとしてしっかりしたものだと思うし、何かこのチームから吸い取れるものを、別ジャンルの作品とかにも活かしたりして、たくさん作品を生み出していけるといいのかなと思いますね。

今井:私はまずはコミックス1巻が出た『傷痕王子妃~』をしっかり売って、今担当している2作品がちゃんと軌道に乗ったら、また男性向けのほうでも何か新しい作品もやってみたいなと思っています。

Theme 04

白泉社の“推しポイント”

ヤングアニマルZERO

今井:小さい会社だからこそ、その1人ひとりの“やりたいこと”とか“これが好きだからやらせてくれないかな”とかを上の人がちゃんと見てくださって、ある程度の理屈や明確な意図があれば後押しや応援をしてもらえる。それってすごくありがたいことだし、扱っている出版物のジャンルも限られていて、そんなに大きいわけじゃない白泉社ならではの感じだなと思います。

ヤングアニマルZERO

吉永:ジャンルトップの雑誌媒体をやっている会社ではないので、そのぶん作家さんのやりたいことを優先して作品を作るところや、編集者自身もジャンルを問わずなりふり構わず何でもやれっていうところが白泉社らしさ。ニッチなことでも、めちゃくちゃやりたい!っていう信念があれば通るのが「ヤングアニマル」だったりするのかなと。なにせ『3月のライオン』から『ベルセルク』から『ふたりエッチ』から『デトロイト・メタル・シティ』から揃っていますから。そこが良いところです。

ヤングアニマル

谷口:1人ひとりにかけてくれる時間が他の大手出版社と違うところ。もちろん頑張ってもらう前提ではありますけど、言葉を選ばずに言うなら「失敗に寛容」。別に何発外そうが、あの一発当ててくれりゃそれでいいよみたいな。そういう気風は強いんじゃないかな。何かを外すと「もうやらないほうがいいのでは」というムーブが起きがちだけど、白泉社は「当てるまでやれよ逆に」と言う会社だと思う。そういう自由度は、好きなものがある強い人には良いんじゃないでしょうか?

ヤングアニマル

©2022 まきぶろ・狂zip (アース・スタールナ刊)

©2019 星川銀河・眠介(KADOKAWA刊)

©2018 銀翼のぞみ・夜ノみつき

いつか仕事にしてみたい!個人的な”リアル”推し
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