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白泉社

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2015年11月06日 アーカイブ


わかつきめぐみ先生の新刊「ことことほとほと」発売!

「やっぱり やにゃかさんぽ」以来のわかつき先生新刊の登場です♪

kotokoto_h1_obi_blog.jpg

タイトルの「ことことほとほと」の意味について、先生が「あとがき」に書かれている部分を抜粋いたします。
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ことこと は岡山で、ほとほと は鳥取で行われる行事の名前だそうで。それぞれ神さまがたずねてきて戸をたたく音をあらわしているそうな。似たような名前の行事はあちこちにたくさんあって、とへとへ、とひとひ、とよとよ、かぱかぱ、ぱかぱか、ばたばた、ごりごり などなど。だいたい小正月前夜に行われる場合が多いそうで、子供が家々をまわって食べ物などをもらって歩く――ってハロウィンみたいですが。今でも行われている所はあるんですかねえ。
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…作品タイトルが「とへとへぱかぱか」になった可能性もあったんですねー。

さて、この作品は今年(2015年)の3月から8月まで、6回にわたって「白泉社e-net!」他の電子書店で、毎月1話ずつ配信(販売)されました。
「ソコツネ・ポルカ」「シシ12か月」に登場した土地神さまと物の怪たちが再び登場。屏風の中の世界に引きずり込まれてしまった巳之介とハマグリ、そしてシシ君の旅が描かれます。

PCどころか携帯電話もお持ちでない、超アナログ生活者のわかつき先生。当然原稿もすべて手描きです。その繊細な原画は圧巻のひと言。

kotokoto_134-135.jpg
例えばこの見開きページの原稿は、いわゆるホワイト修正を一切加えていらっしゃいません! 生原稿を我々だけで見て、読者の皆さんごめんなさい!…という気持ちです。

全体をふんわり見渡したり、細部をじっくり見たり、それ自体は電子版でもできる(むしろ得意な?)ことですが、紙の本には、紙だからこそ実感できる独特の呼吸というか妙味というか、そんな魅力があります。
…と言っても、この画像ではその魅力をお伝えすることは到底叶いません。
ぜひ書店で本を手にとってご覧いただきたいと思います。

わかつき先生ならではの和のファンタジー世界をとくとご賞味下さい。