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小原 由季

花とゆめ編集部 / 2018年入社

少女まんが 編集者の妄想

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小原 由季さん

小原 由季

花とゆめ編集部 / 2018年入社

少女まんが 編集者の妄想

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YUKI OBARA YUKI OBARA YUKI OBARA

編集者になって妄想開花しました

白泉社のまんがが大好きで、まんがの編集者になりたかった私にとって、花とゆめ編集部での仕事はとても楽しいものです。主な仕事は毎月5日・20日発売の『花とゆめ』本誌を作ること。連載担当に加えてコミックス作成作業や販促、付録やラジオ、グラビアなどの企画類、HMCという投稿者向けまんがスクールの大会運営などを行っています。本誌だけでなく電子配信の少年誌やBL誌を含めると、現在5本ほどの連載を担当しています。

花とゆめ編集部には、読者を想定し大切にするとともに、作家さんのやりたいことや妄想のパワーを汲み取って、それを叶えようとする風土があります。作家さんの「描きたい!」と読者さんの「読みたい!」のすりあわせをしていくイメージです。私自身も妄想をどんどん形にしていこうという気持ちがあるので、すべてに対して想像や妄想のほうに振っていく癖がついています。この仕事に就いて妄想が開花しました(笑)。

リアルから妄想し、妄想リアルにする

立ち上げから担当した『鬼の花嫁は喰べられたい』は、お互い好きすぎるけどすれ違っちゃう夫婦という設定が楽しめる作品だったので、どんな勘違いやすれ違いがいいのかについて、作家さんと延々と話し合っています。キャラ同士の関係が深まるにつれて、勘違いのネタもなくなってきちゃうんですよね。友人や他の人のエピソードを聞いて、「それもらった!」みたいなこともありました(笑)。 別作品でも同じようなことがよくあります。現実に見聞きした物事から妄想をふくらませて、その妄想を作品や企画のネタとしてリアルにする。その循環がエンドレスに繰り返される仕事だなと思います。

電子BL雑誌『Trifle by 花とゆめ』も、BL好きな新人作家が多いけど、『花とゆめ』本誌にいきなり提案するにはちょっとハードルが高いから、そういう媒体があればいいのになと思って企画書に載せたのが始まりです。作品作りでも、ネームやプロットの段階で、このキャラのこういうところが見てみたいとか、こういうことを言ってほしいと伝えたことが反映され、常に自分の妄想を具現化していただいている感覚がありますね。媒体提案、作品作り問わず、何においても妄想を叶えていく仕事という気がしています。

目的がある妄想は現実への道筋が見えやすい
目的がある妄想は現実への道筋が見えやすい

目的がある妄想は現実への道筋見えやすい

雑誌の付録やカラー口絵、芸能事務所のタレントさんに協力をしてもらっているグラビアページの企画をする時にも、読者さんはどんなものが見たいだろう?欲しいだろう?と想像しながら班で話し合っています。付録やカラー口絵では読者プレゼントをすることも多いので、SNSでバズったアイテムやグッズなどの情報収集も欠かせません。だんだんアイディアが枯渇してくるから、情報収集はほんとに大切です。普段は「こういうの見たいよね」という妄想を作家さんに話して描いてもらうパターンが多いのですが、グラビア企画ではそれを3次元でやっているイメージ。まんがの編集とはまた違った魅力があって、すごく楽しいです。

情報収集をたくさんして、妄想をいっぱいふくらませる。でも、妄想もただ何かをしたいとか誰かに会いたいだけだと、基本的に実現は難しい。読者さんがどういう反応で、こんな人に届けたいという目的がない妄想は、妄想で終わってしまっている気がします。目的がある妄想は人を説得しやすいから、実現へ向けた道筋も見えやすいんだと思います。時には、熱い想いでプレゼンもすごく頑張ったのに、自分が思っていたより周りにささらず、頓挫してしまう企画もあります。でも、それもいつかできたら面白そうだなと、諦めずに温めています。

目的がある妄想は現実への道筋が見えやすい

入社して4年目になり、実務作業にもだいぶ慣れてきました。新入社員で本配属になった当初からすぐに連載作家さんの担当を持たせてもらったので、作家さんから連載のペースや打合せのやり方を教わってきたというのがすごく大きくて。上司や先輩も、聞いたら何でも答えてくれる方たちなので、それもすごくありがたかったです。編集者としての目標はヒット作を出すこととメディア化に携わることの2点に尽きますが、それだけでなく、皆さんから教わってきたことを、ちゃんと新人さんたちにも伝えていける編集者になりたいなと思っています。

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白泉社を目指す学生の皆さんへ。白泉社を目指す学生の皆さんへ。白泉社を目指す学生の皆さんへ。

白泉社を目指す皆さんへ