「タイジン」求ム

代表取締役社長 鳥嶋和彦

「仕事」って何だろう?

私は、仕事は自分と社会をつなげてくれるものだと思います。
自分のやっている仕事は、どこかで必ず社会につながっている。
自分が一生懸命取り組んでいる仕事は、どこかで必ず社会貢献になっている。
だからこそ仕事をする意味があり、だからこそ大変、だからこそ楽しい。

自分の仕事と社会とのつながりは、なかなか実感しにくいものです。
出版の仕事には、それを体感するチャンスが数多くあります。
私も徹夜明けで帰宅する途中、小学生が自分の担当する作中の戦闘シーンを真似て、楽しそうに走って行く光景に遭遇したことがあります。
徹夜の疲れも吹っ飛んで、なんとも言えない喜びが湧き上がりました。

まんがでも本でも映画でも、その作品があったから元気になれた、頑張れた、救われた。あなたにもそんな体験はありませんか?

私達がつくるものは、世界を変えられないかもしれないけれど、誰かの心を動かすことができる。
一度そんな体験をしたら、もう出版の仕事はやめられません。


編集者の仕事は、一言でいうと、雑用の塊です。

まんが家のため、読者のため、作品のために、ありとあらゆることをしなきゃならない。
でも人を好きになったら、どうしたら相手が喜ぶか、どうしたらもっと好きになってくれるか、四六時中考えますよね。好きだからこそ、時には相手に厳しい言葉を投げかけることもある。「好き」という気持ちをずっと大切にして、相手に一生懸命になれる。相手のためには、雑用の塊だってすべてこなせる。
つまり、誰かを好きになったことがある人なら、編集者の資質がある。特別な能力は必要ありません。

シェイクスピアの昔から現代に至るまで、メディアがどう移り変わっても、私達人間が好む娯楽はすべて、人間をどう描くかに尽きる。
ということは、人への興味と愛情がないと、作品は創り出せない。

何もないところから、何かを創りだす作家の凄さを理解し、それを支え、辛抱強く才能に寄り添う。
それが編集者です。


出版社は、「人」が基本です。

先日、内定者達と話したのですが、やはりすごく魅力的なんです。
一人ひとりがちゃんと自分の視点を持っている。
会社でもその魅力を存分に発揮してほしい。仕事の中で自分を表現してほしい。
くれぐれも会社に合わせないでほしい。
いまの日本社会は、何かと息苦しい。個性を強く出すと、すぐ叩かれると思って、みんな大人しくしている。
でも、そうじゃない。

個性を発揮できる場で役割が与えられたら、人はどんどん伸びていくはず。
そのためには私たち幹部や先輩が、若い人の活躍する場を与えて、どれだけ見守れるかだと思います。

新しい才能は、まだ自分の力を知らない。
自分に何ができるのかわかっていない。
皆、立場が変わればできる。場があればできるんです。
責任と立場を与えられることによって、試行錯誤しながら自分の力に気付いていく。
白泉社でも昨年、各誌の編集長を40歳前後の社員に任せました。すると、どんどん潜在能力が引き出されてきた。
人は、自分の体験からしか学べないものです。
良い意味でのプレッシャーは、人を成長させる。これは間違いない。
RPGでも、強い敵と闘わないとプレイヤーは成長しないでしょう?
どんどんステージを上げて、強い敵と闘おう。失敗した時のバックアップは任せてほしい。

白泉社に入社したら、他の出版社より大変なときがあるかもしれない。でも、編集者として成長するのが早い。そんな会社にしていきたいと思っています。


白泉社には「タイジン」に来てほしい。

「こうしたい!」「ああしたい!」という、欲求や意志を持っている人と出会いたい。
面接試験では、あなたが「何をしたいのか?」について熱く語ってください。
「新しい雑誌を創刊したい」「伝説の編集者になりたい」「新しい才能を見つけたい」「白泉社を改革したい」
「たい」の前に付く夢は、仕事でも自分の夢でも何でもかまわない。
自分が「したい」ことや「やりたい」ことに、いかに深い愛情を持って取り組めるか?
その熱い思いを語って自分をアピールしてほしい。

あなたは「タイジン」ですか?
私は、あなたの「たい」を応援したい。