こんにちは。MOEスタッフのニイムです。
だんだんと夏めいてきて、カレーの美味しいシーズンとなってまいりました。
編集部のある淡路町から、お隣りの本の街神保町にかけては、
美味しいカレー屋さんが多い地域です。
買った本を片手にスプーン一本で食べられるカレーが、この辺りの客層に合い、
次第にカレー専門店が増殖したという説を聞いたことがありますが、
真偽のほどは……まあ詮索しないでおきましょう。
ぼくも昼食などによく利用するのですが、
辛いもの好きゆえ、つい大辛や辛さ○倍などという好事家メニューを頼んでしまい、
口内火事状態に目がかすんで、読書どころではなくなるのが常です。
汗もボトボトしたたり落ちますしね。
さて、今回もおすすめの本を勝手に3冊ご紹介させていただきます。
1冊目は『役にたたない日々』(佐野洋子/著、朝日新聞出版)。

佐野洋子さんは『100万回生きたねこ』の作者として
あまりにも有名ですが、エッセイも非常にかっこいいです。
ここ5年ほどの雑感を季節ごとに綴ったものをまとめてあり、この間、
韓流ドラマにハマったのとガンに罹患したのが彼女の2大事件、だと思われます。
その2つを平気で並列で語るところがすごい。
相変わらず他人にも世間にも、自分に対してもきっちりシニカル。
グサッとくることドキッとすることが、これでもかと書いてありながら、
読後、胸のつかえがおりるような、一種独特の爽快感が残るのが不思議です。
特にすんごい死生観をサラッと語る終盤数章は、
「100万回」の大ファンの方なら今すぐ必読でしょう。
続いては、『薔薇は生きてる』(山川彌千枝/著、創英社発行、星雲社発売)。

昭和初期にわずか16歳で、結核により亡くなった少女が遺した文集です。
今までに何度か版元を変えて出版され、ひそかに読み継がれてきた作品なのだとか。
短歌、日記、手紙、その他の散文からなる一冊で、作品の発表を全く前提としていない、
病床の少女の心が、とても高い純度で写し取られています。
肺を病んだ自分自身をじっと見つめ、その想いを凝縮した短歌が、特に印象的です。
穂村弘さんの解説もすばらしいです。
最後は、息抜きの一冊をば。
『女番編集長レナ』(URA EVO/著、文藝春秋)。

ナンセンス実写ネコマンガの第2弾です。
某社社長から、突然某女性誌編集長へと抜擢されたネコ、レナの奮戦記。
ネコといえば優美な仕草と、ミステリアスな瞳が魅力的……
などという賛美とは無縁の、レナのおまぬけ編集長ぶりがいい味出しています。
KYというよりも、KM(空気を無視)なネコ気質が、トホホ的笑いを誘います。
お仕事でぐったり疲れた晩などに読むと、さらに脱力できて、よく眠れそうです。
以上、今回も駄文、失礼いたしました。













