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ニイムの読書日記 第3回

みなさまこんにちは。MOEスタッフのニイムです。
弊社内事情で恐縮ですが、このたび異動により、
編集長が女性から男性に替わりました。
今まで女性スタッフばかりの中で、
気高く一輪咲いていた谷間の黒百合(それは私)。
でもこれからは、めでたく二輪です。
新編集長と、手に手を取り合い枯れないよう、
女性スタッフにのされないよう、ひっそりとがんばっていきたいと思います。

では今回も、おすすめの本を、3冊ご紹介させていただきますね。
まずは小説『阪急電車』(有川浩/著、幻冬舎)。

hankyu.jpg

兵庫県は宝塚市と西宮市を結ぶ阪急今津線を舞台に、
さまざまな人間模様を描いた、オムニバス形式の作品です。
各章のタイトルは路線の8つの駅名で、
宝塚と西宮を一往復する間にいくつかのドラマが生まれ落ちるという、
なかなかオシャレな(?)構成であります。

読後、ほんのりとすがすがしさの残る、
いわゆる“ハートフル”なお話なんですが、
そこをキュッと締めるのが、作中をただよう、なんというか、関西テイスト。
失恋と結婚式にまつわる結構きっついエピソードとか、
辛辣なツッコミ精神を持つキャラクターなどが登場して、
そこはとっても関西っぽいのですが、
でもけっしてギスギスした気持ちにはならずに読めてしまう。
それは、大阪郊外という舞台に備わった、
どこか人をつつみこむようなやわらかなムードが、
全編を通し背景に流れているからかもしれません。

関西特有の風物が特別でてくるわけでもないのに、
なぜかその土地に行ってみたくなってしまう。
その昔、宮本輝の『青が散る』や『道頓堀川』を読んで、
舞台を訪ね歩きたい気持ちに駆られた(※そしてその後実際行った)
ときのことを、なんだか思い出しました。

2冊目も関西が舞台の作品です。『禁断のパンダ』(拓未司/著、宝島社)。

kindan.jpg

神戸の、超美味と謳われるレストランをめぐるミステリー。
作者は大阪の有名調理師学校を卒業後、
実際にフランス料理店に勤めていたという人で、
シズル感溢れる美味しそうな食味描写にかけては、もうさすが! という感じです。
が、やがて、そんな垂れたヨダレもひっこむ、おっかなーい展開に。
タイトルや装丁のかわいさでジャケ買い(カバー買い?)した方はご用心ください。

第6回『このミステリーがすごい!』大賞ということで、
受賞作ならではのアラを感じる部分もないではないのですが、
「人間と食」というテーマに、ただならぬ迫力でせまったパワーに、
こまかい文句は吹っ飛んじゃいました。

3冊目は食べ物つながりで、
『空想キッチン!』(ケンタロウ・柳田理科雄/著、メディアファクトリー)。

kusoukitchen.jpg

なつかしのアニメに出てきたあの料理、この料理、著者二人で検証の後、
作れそうなものは実際に作っちゃいましょうという、たのしいたのしい企画本。

とりあげる食物は、小池さんのラーメン、ハイジのチーズをのせたパン、
ハクション大魔王のハンバーグ、さらにはナウシカのチコの実ときたもんだ。
他にも、そうそうこれが食べたかったんだよな?! というものが続々と。
まあこれ以上のご説明は不要というかヤボでしょう。
アニメ好きのくいしんぼだった子ども時代を持つ方、ぜひお手に取ってみては。
関係ないけど、柳田理科雄さんって本名なんだそうですね。
親御さん、命名時に何かを予感していたのでしょうか。
ナイス柳田両親! 以上今回のおすすめ3冊でした。




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