みなさまこんにちは。
昨年末、不注意で右手中指の腱を切ってしまった
MOEスタッフのニイムです。
おかげで、お茶を飲む時や読書の際、
小指ではなく中指がピーンと立つ変な癖がついてしまいました。
見苦しいので、はやく直(治)したいと思います。
そんなことはともかく、今回も最近読んだおすすめの本を3冊、
とりとめなくご紹介させていただきます。
1冊目は『キュア』(田口ランディ/著、朝日新聞社)。

ガンの執刀医が自らもガンになるという、かなり重い設定の小説ですが、
ガンという病、そして死というものについて、
読み手のさまざまな感情を揺さぶってくる作品です。
主人公の斐川は、幼い頃から自分が
ある種のサイキックな力を持つことを知りながら、
半ば封印し、だが時にはそれを患者の治療にも半ば無意識に利用し、
ガンを「切り取る技術」に長けた医師としての地歩を築きつつありました。
そんな彼が、自身肝ガンに冒されていることを知った時、選んだ道とは?
というシリアスなテーマに加え、スピリチュアル、人によっては
オカルトと呼ぶ領域の話にも、堂々正面から切り込んでいます。
しかし、次々と現れる奇怪な人物、事件、ひとつひとつが
エピソードとしてたいへん面白く、また物語を複合的に繋いでいて、
ぐいぐい引きずり込まれてしまいます。
この種の超常的なことに肯定的な人、懐疑的な人、
どちら派にも一読の価値ありの、この作者が追い続けてきた題材の
現時点での集大成という感もある、力作だと思います。
2冊目のおすすめは、これも小説なんですが、
『立派になりましたか?』(大道珠貴/著、双葉社)。

「自分の名前を書ければ入れる」という高校のなかの、
さらに特別な学級「トッキュウ」卒業26年ののち、
40代半ばとなったクラスメイト数名の近況を描いた連作集です。
登場人物たちにとって、かなり生き難いであろうこの世の中を、
あっぷあっぷと何とか泳いでゆくその姿が
ユーモラスで、エキセントリックで、ちょっといとおしい。
それなりに手堅い暮らしをしている人、けっこうとんでもない人、状況は色々。
でも根本的なところが、みんなゆるゆるなのです。
でもそれでもいい、生きてさえいれば。
なんて思ってしまう妙な魅力があるんですね、この人たちには。
作者の視点はあくまでシニカルですが、陽だまりの空き地のような、
のんきさのどかさが読後に残る不思議な作品でした。
ここで話は脈絡なくガラッと変わりますが、
MOE読者の多数を占めるであろう女子のみなさん、鉄道はお好きですか?
そう訊かれて、イエスという方は少ないと思います。
でも「電車(列車)に乗ること」なら、好きという人はけっこう多いのでは。
『女子鉄』(女子鉄制作委員会/著、横見浩彦/監修、
マーブルトロン・中央公論新社)はマニアックな方向に走り過ぎない、
女子ならではの鉄道の楽しみ方を教えてくれる一冊です。

この本で知ったのは、鉄ヲタにも撮影好きの「撮り鉄」、
グッズ集めの好きな「収集鉄」などさまざまな分野があるということ。
「飲み鉄」…車内で名産品や駅弁をつまみに酒を飲む人。
個人的には、ぜひこれになりたい!
以上、今回のおすすめでした。













