映画『櫻の園』11月8日より全国ロードショー

90年に映画化され、少女漫画の金字塔と言われたこの作品が、中原俊監督により再びフィルムになりました。

吉田秋生原作「櫻の園」(白泉社文庫)

桃は廃部になった演劇部の部室でチェーホフの「桜の園」の台本をみつけ、この舞台を演じてみようと仲間を集めはじめるのだが……。

福田沙紀特別インタビュー!撮影秘話を語ってもらいました。

ふくださき。1990年熊本県出身。07年TVドラマ「ライフ」(CX)での演技で注目を集める。

──この『櫻の園』で、福田さんは映画初主演。演じてみていかがでしたか?

同年代の子たちが多かったので主演ということをあまり気負わずに、楽しくナチュラルに演じることができたと思います

──主人公・桃を演じる上で大事にしたことは、なにかありますか?

自然と桃になれるように、あまりあれこれ考えないようにしていましたね。桃は、ちょっとクセのある女の子。元気いっぱいで、みんなをひっぱっていくというよりも、少し引いてみているクールな雰囲気を持っているんです。でも、桃のそんな性格は自分と通じる部分があるみたいで、すぐ役に入っていけました

──福田さんも、今18歳。同じ高校生として、桃の学校生活はいかがでした?

演劇に打ち込んでいる桃たちと同じように、私も学校の文化祭で、模擬店をしたり、みんなでダンスを踊ってコンテストに出たりして、すっごく燃えた経験があるので“ああ、分かるな?”って思いました。同年代の人たちには、そうやって共感してもらえることがたくさんあると思います

──映画の舞台は伝統のある厳格なお嬢様学校。そんな女子校の雰囲気はいかがでした?

私自身は共学に通っているので女子校は、初体験。キレイで上品なお嬢様学校は、ちょっと私には似合わないなって思いました(笑)。制服も、今回すごくかわいいんです。でも、それも似合わない?ってずっと思っていて……

──そんなことないですよ! すごくかわいかったけど?

そうですか? あ、でも夏服で着ているパフスリーブのシャツは私がお願いしてあのデザインになったんです。パフスリーブの制服に憧れていて。それを着られたのは、うれしかったな

──撮影現場もまさに女子校的なノリで?

そうですね。杏ちゃんと大島(優子)ちゃんとはね(ゆり)ちゃんの年上組がすごく元気で。“制服イェーイ!”みたいな感じでテンションあがっていましたね(笑)。私とか寺島(咲)ちゃんは、それをちょっと離れてみているみたいな。みんなで、ワイワイ騒ぎながら一緒にいられたので、楽しかったです

──最後に、映画を楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いします!

中原(俊)監督もおっしゃっていたんですけど、前作の映画とは、また違った作品に仕上がっていると思います。現代の女子高生たちのそのままの姿が描かれていると思う。彼女たちの不安な気持ちだとか悩みは、誰しも抱いたことのある感情。映画を観て、自分だったらどうするだろうとか、こう思うなとか、いろんなことを感じて、考えてもらえたらうれしいですね

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