六青みつみ/作
花小蒔朔衣/イラスト


2015年1月20日
ファンタジー健気受け
シリーズ名 花丸文庫
作品名 王様と幸福の青い鳥
巻数 全1巻
作家名 六青みつみ/作 花小蒔朔衣/イラスト
本体価格(税別) 657円
判型 文庫判
内容 イリリアは偽者にもかかわらず神子として王宮で暮らす羽目に。王と距離を縮める中、呪い師の疑いがかけられてしまい!?
ISBN ISBN978-4-592-87716-5


P61〜P62より抜粋

「王さま!」
 イリリアは撥条仕掛けの玩具のように、ぱっと振り返って笑顔を浮かべた。
 一日ぶりに見る王は、まるで夜の精霊のようだった。
 無造作に手櫛で整えただけの髪は夜空のよう。前開きの寝衣をまとっただけの体軀は、服をきっちり着込んでいるときより逞しく見える。いつもは立襟で守られている喉元や、露わになった胸元が灯火を受けて輝く様はどこか艶めかしい。
 王は堂々とした足取りで寝台に上がり、薄い寝衣を脱ぎ落とした。そのまま流れるしなやかさでイリリアの傍らに膝をつき、ごろりと身を横たえて上掛けを引き上げる。
「そなたも横になれ」
「はい」
 王さまと一緒に寝られるなんて夢みたい。
 裸になった王の逞しい姿にぼうっと見惚れていたイリリアは、いそいそと隣に寝転がり、ぴたりと身を寄せた。そのまま寝心地のいい体勢を探してもぞもぞ身動いでいると、肩を押されて仰向けにされ、上から覆いかぶさるようにのしかかられた。
「…え?」
 反射的に身がすくんで手足が固まる。王は気にせず、イリリアの寝衣を留めている細い紐を引っ張って前をはだけた。前開きの寝衣の下には何も身につけていない。必要ないと言ってハルシャーニが用意してくれなかったからだ。
「王…さま?」
 にぎりしめた両手でとっさに胸を押さえ、閉じた両脚を折り曲げて身を丸めようとしたけれど、王の長くて力強い手足で難なく開かれ寝床に押さえつけられてしまう。
「な…に? なに…するの?」
「交合の儀だ」
 だからそれって何と重ねて問う前に、王の大きな手のひらがひたりと胸に置かれた。
「…っ」
 王の手は乾いてひんやりとしている。その下でイリリアの胸は痛いほど高鳴った。王の手が動いて肩から寝衣が取り去られる。そのまま背後で軽く引っ張られると、袖に通したままの腕が、まるで戒められたように自由を失う。
 ひくり…と喉が鳴り、無防備にさらした腹部が波打った。
 王の手は背中から腰骨に伝い下り、そのまま尻の割れ目に指が挿し込まれる。
「──…え? え!? なに? 王さま、なにしてるの?」
「王の務めだ。そしてこれはそなたの──神子の務めでもある」
 低いささやき声と一緒に、尻穴に指がもぐり込んできた。
「ひゃっ」

続きは文庫で読んでくださいね。