結城一美/作
陸裕千景子/イラスト


2010年8月20日
シリーズ名 花丸文庫
作品名 あぶないキャリアの洗脳的純愛
巻数 全1巻
作家名 結城一美/作 陸裕千景子/イラスト
定価(税込) 650円
判型 文庫判
内容 「被害者がホモだと思う理由は?」「勘です」───こんなバカな発言をするのは、かつて自分を襲った大学時代の後輩・鴻野。雄介はキャリアとなった彼の研修期間中、強引に相棒にさせられるが!?
ISBN ISBN978-4-592-87634-2


P35−36.より抜粋

「キャリアになれば、私的な捜査をする時間など取れやしない。だから俺は…」
「だったら、俺も所轄の刑事になって、先輩と一緒に捜査を手伝います」
 いつになく強い語調で言う鴻野に、雄介は目を見張った。
「バカを言うな」
「言ってません。俺は本気です。本気で先輩と…」
「駄目だ」
「なぜですか。俺は真剣に…」
「───おまえはおまえの…キャリアの道を行け。親との約束を違えるな」
 ぴしゃりと言った途端、鴻野はどこかが痛んだかのように顔を歪めた。
「……先輩と離れたくない。……ずっと、こうして側にいたいんです」
 何かをひどく思い詰めたような目が、真っ向から雄介を刺す。
 その鋭さにたじろぎつつも、雄介は諭すように言った。
「鴻野…。子供みたいなことを言うなよ。それに、俺とおまえは、いずれは警察官という同じ道を歩くことになる。だから…」
「それでも嫌なんですっ。俺は……俺はっ…」
「鴻…う、んっ!」
 噛みつくように口をふさがれた。
 だがそれは、唇を押しつけてくるだけの、いつものキスではない。
 きつく吸い上げ、無理やり歯列を割って舌を差し入れてくる、ディープキスだ。

続きは文庫で読んでくださいね。