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「思ってもないお世辞は言ってない」 「俺に、かわいい、って言うのは?」
あ、分かった! お世辞じゃなくて、からかってるんだ。
そう口を開こうとした瞬間。 「本気」 あの人の悪い笑顔で、白虎は告げた。水仙は、思わず、固まってしまう。 本気? 何が本気? 「水仙くん、かわいいよ。最初は毒があると思ってたけど、あれ、まちがってた。だから、エクレアのほうが似合ってる」 白虎が水仙の頬を撫でた。 「口の悪さは毒じゃなくて、自分を守るために必死に虚勢を張ってるんだよね。ホントは甘えんぼで、寂しがりやでしょ?」 「ちがっ…」 そんなことない。全然、ない。口が悪いのは、性格が悪いから。虚勢を張ってるわけじゃない。 「かわいいよ」 すっと、指を動かされる。 「本当に、かわいい」 顔が近づいてきて、動けなくなった。 何をするつもりなのか、知りたくない。 だって、ちがうよね? こんなの、まちがってるよね?
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