橘かおる/作
稲荷家房之介/イラスト


2015年10月20日
特殊能力純愛
シリーズ名 花丸文庫BLACK
作品名 千年の蜜愛
巻数 全1巻
作家名 橘かおる/作 稲荷家房之介/イラスト
本体価格(税別) 713円
判型 文庫判
内容 癒やしの力を持ち、千年の時を生きる香坂芳典。余命幾ばくもない神原柾木を助けてほしいと依頼され、向かってみれば、彼はかつての想い人と瓜二つだった。柾木は生まれ変わり? 不死人物語!!
ISBN ISBN978-4-592-85132-5


P44〜47より抜粋

「くそっ、やられて堪るか……ぐうっ」
「ほんと、うるさいね。いっそ当て落としてしまおうか」
 喉に力を入れて半ば本気で凄むと、柾木は目を怒らせて睨んできたものの、悔しそうに口を噤んだ。足掻こうとしても身体が言うことを聞かないのだろう。それがさらに屈辱を生んでいる。
 思った通りの展開に芳典は内心で笑っていた。今現在柾木は、芳典が柾木のバックを狙っていると誤解している。体力的に逆らえないと悔しい思いをしているだろう。
 実際はその逆だが、誤解を解いて安心させてやる気はさらさらない。ぎりぎりまで怯えてろと思う。
 喉から手を放し、今度は胸の中心に置き軽く押さえる。いわゆるツボと言われるところだ。これで柾木はろくに動けなくなった。大きく身動ごうとしてままならないことに気がついた柾木が、目を瞠っている。
「何をした……」
 辛うじて発した言葉も縺れ気味だ。運動機能を損なわせるツボだから当然だ。抵抗もこれまでだろう。芳典はにいっと唇を吊り上げて笑った。
「任せなって。死ぬより生きていたいと思うほどいい目を見せてやるよ」
 柾木の上に乗ったまま今度は股間に手を伸ばす。まだしんなりと眠っているそれをきゅっと握り締めた。
「やめるんだ」
 なんとか言葉を押し出して抗議してくるが、もう聞く気はない。強弱をつけて揉みしだき反応を待つ。病気になってから抜くこともしなかったのか、そこは愛撫に素直だった。すぐに芯を持って勃ち上がり、程よい強さで握って擦るとたちまち先走りを零し始めた。
「……っ」
「他愛ないな。ここは素直で可愛い」
 冷笑しながら柾木を見ると、唇を噛んでふいと顔を背ける。
「おやおや拗ねてるよ。いい年をした男が」
 なおもからかったが、柾木はぎゅっと唇を引き結んだまま口を開かない。無念の思いを表した顔だけが彼の気持ちを伝えてくる。
 ここまでの柾木の反応で、芳典はほぼ満足していた。芳典の復讐心は、さほど強くない。現実の人間に強い感情を抱くのを、喜怒哀楽のどれであっても、自制しているせいだ。思い入れるとあとで自分が辛くなる。
 この辺りで当初の目的、彼の病を癒やし命を救う、に徹するべきだろう。だがこれが意外に難しい。柾木は意地でも芳典の体液の接種を拒むだろう。それをどう受け入れさせるか。策略が必要だ。
 キュッキュッと柾木の急所を揉み込み擦り上げて、柾木のモノを成長させると、先走りが零れて芳典の手を汚す。滑りがよくなった。さらに念入りに愛撫を続けると、柾木自身がぐうっと膨れ上がった。イきそうだ。途端に根元を押さえて圧迫を強める。
 イきかけてタイミングを外された柾木は、無意識に腰を揺すってその先を求め、自身の動きに気がついていきなり身体を硬直させた。
 イきたくて堪らないだろうに、たいした自制心だと感心する。がもちろん、そこで手控えてやる気はさらさらない。
 再び手技を駆使しながらするりと身体をずらし、柾木のモノをぱくりと口に含む。
「な……っ。よせ、放すんだ」
 焦ったように言って腰を引こうとするが、その前に両腿をしっかり押さえ込んでいるから柾木にはどうしようもない。上目遣いに柾木の僅かな抵抗を嘲笑しながら、わざと音を立てて啜ってやる。


続きは文庫で読んでくださいね。