──『ひつじの涙』がついに完結を迎えられましたが、今のお気持ちはいかがですか?
 「さっぱり?スッキリ?イエイイエイッ!!」(笑)。短いお話を描きたかったので、全7巻というとちょうどイイカンジでしょうか? とにかくハレルヤです(笑)。

──本当にお疲れさまでした(笑)。お話を描かれる上で、まずラストが先に思い浮かんでいたそうですが、途中のお話を考えていく際はいかがでしたか?
 “ひみつ”を抱えている主人公というのが、とても動かしづらかったです。ですから、事情を何も知らない神崎を主に動かして、話の謎を次々と読者様に伝えたり…と。うーん。なんといいますか、当初思っていたよりもあまり恋愛色の強いまんがにはならなかったなぁ…とか(笑)

──これまで描かれてきた作品と比べてみても、やはり異なるご苦労があったのでしょうか?
 そうですね。今までは私が主人公の主観で見て、話を進めて、主人公の気持ちになって、主人公や、その周りの人たちを動かしていました。ですが『ひつじの涙』の場合は、まず主人公が“ひみつ”を持っているんです。さらに周りの人たちもそれぞれ抱えている思惑みたいなものがあって、私自身がキャラというコマを持って碁盤の上で動かしていく…という、普段使わない頭を使わなければいけないお話で苦労しました。


──『ひつじの涙』はかなり以前から温められていたお話だそうですが、ストーリーが生まれたきっかけはどのようなことだったのでしょうか?
 まず、話のバックボーンとなる“謎”の部分がふと思い浮かんだことがきっかけなのかもしれません。ケイがなぜ指輪を隠したのか、それともなくしたのか、なぜそれを凌(しのぐ)が持っていたのか、諏訪(すわ)と鳥花(とりか)に何があったのか…。おかげで“謎”の明かし方(?)に苦労しました(笑)。部活…上手に使えなかったですね。ハハ…(汗)。あ、でも研修部って実在したのですよ。私たちの代だけだったのかな?友人は雑用を楽しそうにやってましたよ(笑)。

──なんと研修部は実在していたのですね! これは驚きです(笑)。それでは、連載の中で描ききれなかったエピソードや設定がありましたら、こっそり教えていただけませんか?
 小ネタはちょこちょこあるんですよ。しかもアホゥなネタばかり(笑)。でも話が進むうちにシリアスな展開になり描く機会がなくなってしまって…。でも、そんなエピソードの中のひとつが、2004年の「花とゆめ」4号のふろくでCDにしていただくことになりました。「花とゆめ」の人気4作品と一緒に収録される予定です。『ひつじの涙』の連載が終了しているというのに、ありがたいお話でした(笑)。いやはや恐縮です(汗)。

──これは見逃せないですね! 今から楽しみです。