樋口橘インタビュー 1.「絵本作家」にもなりたかった
2.まだまだ謎がいっぱい『学園アリス』
3.気になるプライベートは…?
1.「絵本作家」にもなりたかった
蜜柑──先生がまんがを描きはじめたのはいつ頃からですか? また、まんが家を目指そうと思ったきっかけはなんですか?
 本格的に目指そうと考え始めたのは高校卒業後です。家具デザイナーになりたくて美大を受験したのですが、落ちちゃって…(TT)。でも、もう一年浪人して受験生活を送るのは、さすがに気力がもたないなと思って。それならさっさと見切りをつけて、好きな事をやってみようと思い「まんが家」という進路に行き着きました

──素早い決断力がうらやましいです! では、先生の中学・高校時代はどんな生徒だったのでしょうか?
 友人からは「協調性に欠ける変な奴」と言われますが、全体的にみれば多分、普通の目立たない子だったと思います。中・高の頃は体操部と水泳部に入ってたんですが、高校生になってようやく「私はスポーツがあまり好きではない…」と気付いて、さっさとやめて遊びと受験とバイトに切り替えました。

──コミックスの描き下ろしページや先生の公式サイト
※1などを拝見すると、小説・まんが・映画など、幅広いジャンルに興味をお持ちのようですが、中高生の頃はどのようなものがお好きだったのでしょうか?
 小説はミステリーばかり読んでました。まんがは中学生の頃から『花とゆめ』を読むようになって、佐々木倫子
(ささきのりこ)さんや川原泉(かわはらいずみ)さんに大ハマリしました。あと山岸凉子(やまぎしりょうこ)さんの『日出処の天子(ひいづるところのてんし)』をきっかけに昔のまんがを読みあさりました。映画は中学生の頃からよく観るようになって、当時はオードリー・ヘップバーンとかジョン・ヒューズ※2の映画をよく観ていました。あとはホラーをよく観ました。

蛍──ロマンスとホラーが同居しているあたり、先生の幅広い作風のルーツを感じてしまいました(笑)。ところで、先生の作品はコマの隅々にまで楽しい仕掛けや美しい装飾を凝らされていらっしゃいますが、始められたきっかけはどのようなことだったのでしょうか。
 もともと絵本が大好きだったので、まんが家を目指そうと決めてからも、絵本作家を目指す道もあきらめきれてなくて…。その迷いが未だにまんがにでているのかなーとも思います。

──なるほど、絵本的な表現がまんがの中に自然に生かされていて、とても素敵ですよね。なかでもお気に入りのコマなどはありますか?
 特にはないです。毎回全力で描いて、読者さんに支持してもらえたものや、反応がよかったものが必然的にお気に入りになっているような気もします(笑)。「ひじりんご」などはいい例ですね。

──あれほど強烈な印象の「ひじりんご」なら、読者の反響が大きかったのも頷けますね(笑)。


※1…樋口橘先生の公式サイト『ヒグチノクニ』http://www1.odn.ne.jp/higunet/
※2…「すてきな片想い」などを監督した80年代青春映画の巨匠。製作・脚本では「ホーム・アローン」が有名。
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