――キャラクターたちのファッションやヘアアレンジが、毎回とてもかわいいですね。
 ぎくぎく(笑)。いっぱいいっぱいです。頑張り過ぎて足がつりそうです(笑)。頑張り過ぎなのはわかっているのですが、私はセンスが良くないので、努力しないとますますひどいことになるのです〜。特に吹雪の髪型…。「もう十分だよ」とそろそろ誰か止めてください(笑)。
――いえいえ、読者の皆さんも、きっと楽しみにしているかと(笑)。ところで、『小林クン』はこれまで3枚の白泉社ドラマCDシリーズ(HCD)が発売されていますが、音の世界を初めて聴いた感想や、ドラマCDの聴きどころなど、ぜひお教えください。
 まんがはほとんど作家自身がプロデュースできるのですが、こういった作品は、監督さんや脚本家さんのほか、携わった方々全員の作品なのですね。各々の役者さんの個性をはじめ、現場の雰囲気までも含めて、大勢のスタッフが携わったメディアならではのおもしろさが十分詰まっていると思います。自分の作品で、そんな楽しみ方をするのは初体験だったので、本当に目からウロコでした。まんがは作家の独りよがりになってしまいがちなので、その点とてもうらやましいです。たま〜に「思ってたのと違う」という読者さんの声も聞くのですが、多くの感性が混ざり合い活(い)かされているのですから当然なのです。ぜひそういう楽しみ方をしてみてくださいね。
――吹雪と健吾の“恋愛モード”に、読者の皆さんもドキドキさせられっぱなしのようですが、先生ご自身のお気に入りのエピソードはどんなお話ですか?
 “恋愛モード”のお話は、読者さんから一番期待されているので、そちらも力を入れなければならないのですが、私自身のお気に入り話は、ほとんど大和の話になると思います。最近では、やっぱり紫陽花村(あじさいむら)のお話ですね。昔住んでた場所を訪ねたときのノスタルジックな感傷は、何ともいえず味わい深いので、ずっと描いてみたかったのです。
――“大和のお里帰り編”ですね。あのお話が収録されているコミックス(10巻)の柱に「ずっと大事にしていた話」と書いていらっしゃいましたが、このような「大事にされていた話」はまだまだ残されているのでしょうか?
 ハイ、もちろん〜(笑)。しんみりした内容が多めなので、明るい話と織りまぜながら、追々描いていく予定です。そういう話を好まない読者さんも多いですから、誰が読んでも楽しめるよう気を遣いつつ、頑張ります〜。
――『小林クン』では“こばやし〜ず”の他にも気になるカップルが続々登場していますが、彼らのお話も今後読むことができるのでしょうか?
 ああ、時間と体力があれば(笑)、描くのも楽しそうですね。とりあえず、千尋の両親の話(「ララDX」2003年1月号収録の特別編・『今宵 天使が堕ちてくる』)が描けたので、私的には満足してます。
※注・コミックス11巻(2003年5月2日発売)に収録予定
――『小林クン』は、新キャラが登場してますます目が離せない展開になっていますが、今後のストーリーを少しだけ教えていただけないでしょうか?
 …い、言えない(笑)…。ええと、新キャラのたかちクンは、ヤラレです(笑)。お話はまだまだ続きます…。ハイ。