『世界でいちばん大嫌い』が花とゆめで好評連載中の日高万里先生。プライベートから作品の裏話を3/27発売の『プータオ 春の号』から先取りチェック!


アシスタントさんとのめくるめく日々!

Q:コミックスの欄外を拝見していると、仕事場がとても楽しそうですね。
日高先生:ええ、アシスタントさんは面白くてみんな大好きです。私がボケボケをかますと、一番長いアシスタントさんにキビしくやられますけど(笑)。そういう雰囲気が好きですね。アシスタントさんがいてくれてこそ、この仕事も隔週でやっていけますし、神様みたいな存在です。そしてアシスタントさんいつでも募集中です(切実)。

Q:今、アシスタントさんは何人いらっしゃるんですか?
日高先生:数えると4人ですがタイミングが合わなかったりして、だいたい一度に2人ぐらいです。でも新しい人に来ていただく時は緊張して、前の日は眠れなかったりすることもあります。
Q:えっ、それはなんだか意外!

ニガテなのはCDショップ!?

Q:お仕事中のBGMはどんなものを?
日高先生:普段はTHE YELLOW MONKEY、BOOWY(ボウイ)、レベッカとか。兄の影響で古いものが多いんです。サザンも昔のものをよく聴くし、布袋寅泰(ほていともやす)なんかも好きですよ。でも、私CDショップに行くのがすごく苦手で(笑)。
Q:苦手というと? なんだか理由がありそうですね?
日高先生:出入り口の所にあるセンサーに緊張しちゃうんですよ。ブーって鳴ったらどうしようって…。でも、この前ドキドキしながらCDショップに行って、ラブ・サイケデリコのアルバムを買いました。仕事場にみんなが来たらかけようと思ってます。だけど、あんまり同じモノばかりかけていると、5年ぐらいいるアシスタントさんが「もうっ、違うのかけていい?」って自分でCDを選び出したりするんです(笑)。

Q:ホントに楽しそうな仕事場ですね!(笑)ところで、最近ハマっているモノは何ですか?
日高先生:基本的に無趣味なんですけど…。でもこの前、森博嗣(もりひろし)さんの『すべてがFになる』というミステリにハマりました。この本はアシスタントさんが読んでいて、途中まで話を教えてくれたんです。そしたらすごく気になっちゃって、仕事が終わってすぐに買いに走りました。本なんて久しぶりだったんですけど、面白かったです。
Q:仕事場は情報収集の場でもあるんですね!
日高先生:ええ、本とか映画とか、あまり見ないんですよ。じっとしていられなくて…。だからアシスタントさんが映画観たっていうと、ストーリーを全部話してもらいます。みんなの作業の手を私が止めちゃうんですよ(笑)。

日高万里の買い物天国!

Q:お休みの日は何をされてますか?
日高先生:う〜ん、買い物が多いですね。
Q:どんなものを買いますか?
日高先生:…お米とか…。ってそれはたまにですけど(笑)。というのも、父も母も車の運転ができないし、兄は結婚して家を出てるので、実家で運転できるのが私だけなんです。寒い時や夜遅くに、母をひとりで外に出すのが嫌で。だから仕事の合い間に一緒に出かけます。スーパーに食材を買いに行くのも好きです。みんなのおやつにしようと、カゴにいっぱいお菓子を積んでみたりして。仕事中はどんなに忙しくても、必ず休憩を入れないと気が済まないんですよ。

Q:なるほど。“仕事場用のおやつを買い込む”と(笑)。その他には?
日高先生:洋服とか買いに行きますね。それで「このベルト欲しかったの!」って母に言うと、逆に「いつ着るの?」って突っ込まれます(笑)。でも、自分がうれしくなるようなものを見つけると、「またがんばろう!」って自分へのご褒美に買うことが多いです。あと、小物系はまんがに使えることもあるし…。
Q:というのは?
日高先生:『ありのままの君でいて』(秋吉家シリーズ3)で、主人公が羽根付きリュックを持っていたんですが、読者の方々にすごく気に入って頂けたみたいで。あれは友達の私物なんですけど。かわいいものって、まんがの中に出すと楽しくなりますね。羽根ものとか、ハートとか、クラウンとか。
Q:モチーフものですね。これは先生の作品の要チェック項目ですね!

ドラマCDに感動!!

Q:すでに何作か出ているドラマCDについて、ご自分の作品が音になっていかがでしたか。
日高先生:初めてドラマ化してもらった『世界でいちばん大嫌い』の時はすごく照れました。自分のキャラがしゃべってる!って。まんがだと、読んでる方が自分なりのテンポや解釈で読まれると思うんですけど、それを目の前で再現されちゃうと、作者としてはもう“ぎゃーっ”て(笑)。次に全員サービスで作った時は、さらに自分でシナリオを書かせて頂いたんです。その時は感動でした。頭の中で描いていたテンポそのままに音にしていただけて。自分で言うのも何ですけど、面白い作品に仕上がりました。
Q:シナリオを書くのは大変でしたか?
日高先生:楽しかったです。読み切り一本描くのと比べると、CDの場合はセリフさえ書いちゃえば絵は描かなくていいですし(笑)。あと、CDだったらノリがいいものをと思って、シリアスなシーンはさらりと流して、テンポのいいギャグもたくさん入れました。

Q:5月23日に『世界でいちばん大嫌い2』が発売されるそうですが、こちらもシナリオを書き下ろされたとか…。
日高先生:ホントは本編で描きたかったお遊びネタで、初詣の話です。またCD出して頂けてすごくうれしいです!
Q:発売が楽しみですね!

ファッションショーの場面は…

Q:では連載中の『世界でいちばん大嫌い』について。ヘア&ファッションショーの場面は盛り上がってましたね!
日高先生:ここは一番描きたかったシーンの一つでした。ずっとファッションショーをやらせてみたいと思ってたので。
Q:それはどうして?
日高先生:もともと短大で服飾科にいて、卒業制作ファッションショーなどがありまして。だからエピソードもたくさんあったし、気持ちもわかるんです。あと「女の子がキレイになる」という過程を描くのが大好きなんです。
Q:万葉(かずは)も真紀も(!?)キレイでしたよね!

揺れる恋心はどこから?

Q:先生の作品はどれも、恋する想いや切なさがリアルに伝わってきますが、どのように物語を創っていくのでしょうか?
日高先生:私だったらこんな時どう思うか、あの時どうだったのかな、と感情の流れをキャラに託してます。このキャラは何を考えているのか、どんな状況で告白するとうまく盛り上がるかなとか。人を好きになる気持ちって、誰もが似かよった部分を持っていると思うんです。だから、「この気持ちわかる!」っていう感想をいただくと、ああ、描いてよかったって思います。でもやっぱりラブシーンを描くときは照れますね。アシスタントさんに頼むのも恥ずかしいです(笑)。
Q:照れ屋なんですね(笑)。これは意外な一面!

Q:『せかキラ』までの秋吉家シリーズを読んでいくと、恋愛だけでなく「人間関係」も重要なテーマとなっていますよね。
日高先生:基本的に「家族の想い」みたいなものを大切に描いていきたいですね。
Q:「家族」は先生のキーワードになるのでしょうか?
日高先生:ええ、私自身、兄や母が大好きなんです。兄はめちゃめちゃおかしい人で、兄の高校の話を聞いて、すごく高校生に憧れました。でも自分が高校生になってみると、そんなに面白くないんですよ。やっぱり自分にとって楽しい環境は、自分で作り出していくものなんですよね。だからそのために前へ進む。今の私は、自分がやりたい事があって、それを築いていける環境があって、さらに楽しい。仕事中は「やられキャラ」ですけどね(笑)。

…と日高先生の想いは止まらず、この後も“秋吉家シリーズ”の製作ウラ話など熱く語ってくださいました。もっと詳しいインタビューは『プータオ 春の号』でたっぷり紹介します!